アートと復興(子どもたちは強い!)
わたしごとですが、アートに助けられたことが何度もあります。
ある病院の柱に描かれていたひまわりの絵を見て、とても元気をもらったことがきっかけでした。
東日本大震災が発生した2011年以降、宮城県へ赴く中で、アートとの出会いがありました。
アートで心の復興の手助けをしている団体「NPO法人東北の造形作家を支援する会」です。
こちらでは造形作家を支援するという団体名ではありますが、仙台市に拠点を持ち、近隣に住む子どもたちにアートのワークショップを通して被災した心の復興のサポートをしておられます。(大学生の時にインターンをさせてもらい、子どもたちが絵や工作に夢中になり、心がほどけていく姿を目の当たりにし、感動したことを覚えています。)
その後、山形県でもさらなる出会いがありました。
「ワタノハスマイル」です。


とても可愛いオブジェですが、これらはすべて「避難所に流れついたガレキ」から出来ています。
代表の犬飼さんは、もともと海辺に漂流したゴミで作品を作っていた造形作家さんです。仙台市の渡波小学校が避難所となり、多くの人が生活していました。
そんな学校の校庭で、子ども達はガレキの山から遊び道具を見つけて、どろんこになりながら楽しそうに遊んでいたのです。こんな状況のなかでガレキをおもちゃに変え、たくましく遊ぶ子ども達の姿をみて、犬飼さんは避難所のガレキでオブジェを作るワークショップを始められました。
私はこの作品を初めて見たときに、「どんな困難な状況にあっても、子どもたちはなんて心があたたかいんだろう」と思いました。
前に進む力を感じ、大人のほうが元気づけられるとはこのことだ、と。
その後、広島にワタノハスマイルをお招きして展示会を開催した際、広島の多くの親子が訪れてくれました。震災という負の出来事ですが、子どもたちの作品は、見る人の心にスッと入ってくる「何か」をもたらしてくれました。
それは、見る人それぞれで言語化するものだと思うので、ここで文章にするのは難しいです。ただ、「哀しみ」や「防災」といった言葉で端的に表現できるものではない「何か」。
そして、またまた子どもたちに学ばせてもらった出来事がありました。
能登半島地震の被災地に、広島の大学生が復旧ボランティアに訪れました。その子は芸術学科の専攻で、「子どもたちの夏休みの思い出づくりのサポートとして、Tシャツアートをしたい!」と提案してくれました。
実際に現地でTシャツアートをしたあと、その大学生からこんな報告がありました。
白いTシャツに、黄色の絵の具で「WAZIMA」と描いた子がいて、
「青や赤の方が字が目立つよ」とアドバイスすると、「嫌だ!輪島は明るくて元気な町だから、黄色なの!」と返答があったと言います。
私たちはどこか被災地のことを「かわいそう」「気の毒」などという目線で見てしまうことがあるかもしれません。
そうではなく、この子たちにとっては「誇り高きふるさと」なんだと、尊重する気持ちで接していきたいと思わされる出来事でした。
プチ防災といっても、防災に関する投稿ではないのですが、ふと思い出したので投稿させてもらいました!



防災で大切なのは「忘れないこと」です。
こんなふうに話題にしてつないでいくのは無駄ではありません。また、小さなつながりになりますように。