1月のプチ防災『宏観異常現象』
『○○○ロス』という言葉が一般的に使われるようになったのは、ここ10年余りのことだと思う。
○○○の内容はテレビドラマのタイトルであったりその登場人物、芸能人のグループ卒業やスポーツ選手の移籍や引退などを意味していることもある。
数多い『○○○ロス』のうち、日本国内で最も罹患者が多いのは『ペットロス』ではないかと思う。
長い間家族同然の暮らしをしていたペットを亡くし、心に大きな穴が開いてしまい、場合によっては心身に異常をきたしてしまうこともある。
今、そのペットロスに陥っている。しかも、2度目である。
一昨年6月、18年まさに寝食を共にしていた愛猫が逝ってしまいました。
なぜ、1年半も経過した今になって経験しているのか?
寒い時期になると夜はベッドにもぐり込んで来ていました。
だいたい11月の中頃になると、夜中気温が下がってくると「ニャーニャー」と鳴きながら寝室に入って来ます。
ベッドの端に両前脚をかけ、「ニャー」と鳴きます。それはまるで「ベッドに上がってもいい?」ときいているように聞こえます。
「上がりんちゃい」と声をかけると、ピョンと飛び上がり掛け布団の上をノシノシ歩き、両足の間に入って丸くなります。「大」の字ではなく、「太」の字になって寝るのです。
さらに気温が下がり電気毛布を使う頃になると、掛け布団の上ではなく中まで入って来ていました。
3月末か4月上旬までそんな状況が続き、暖かい季節になるとベッドには来なくなり、その日の気分次第で家の中のどこで寝ているのか分からなくなってしまいます。
亡くなってすでに1年半、2度目の冬になってしまっても、「ニャーニャー」と鳴きながら寝室まで来るような気がしているのです。
その愛猫が一度だけ暖かい季節になってからベッドに上がって来たことがありました。
寝室まで来るのは冬場の動作と変わりなかったのですが、「ベッドに上がってもいい?」のニャーを省略していきなり上がって来ると、自分の頭を布団の上から私の足にこすりつけてきたのです。
珍しいこともあるな~と思って見ておりますと、頭をこすりつけながら普段はあまり聞いたことがないようなトーンで鳴き続けていました。それは何かを伝えようとしているように聞こえました。
夜中に目が覚めたついでにトイレに立ったのですが、足に纏わりつくようついて来て、トイレの前で出待ち。
用を足しベッドに戻ると、やはり飛び上がりさらに胸の上にまで上がってきて、頭を私の顔にこすりつけ鳴き続けました。
さすがに胸の上にいたのでは重くて寝れないと思い、ゆっくりと降ろしてやると、その瞬間グラっときた。
気象庁のデータベースを見ると、2020年5月11日午前2時23分、伊予灘を震源とするM3.8、広島市内で震度1~2を観測する地震でした。
揺れはそれほど大きいものではなかったが、ドンと突き上げるようなたて揺れだった。
愛猫はその後、何事もなかったように寝室から出て行きました。
ほんの数分の出来事だが、愛猫の普段は見せない行動は地震が来ることを察知して、それを知らせようとしていたのではないだろうか。
「地震の直前にはナマズが騒ぐ」という話は誰でも知っていると思う。
このような動物の異常行動や、『地鳴り』、『発光現象』、最近はほとんど聞かなくなった『地震雲』などを総じて『宏観異常現象(こうかんいじょうげんしょう)』と呼ぶ。
科学的に証明されてない(証明できない?)ことも多いが、長い期間の言い伝えられていることは真実だと思っても構わないと思っている。
台風が接近するなどの時、天気予報やニュースの中で土砂災害の前兆現象として、「小石が落ちてくる」「水が吹き出す」「泥臭い臭いがする」など紹介されることもある。
避難判断の1つになるかもしれないし、身構えることもができるし、それによって被害を軽減できるかもしれない。 災害から身を守るには、五感を研ぎ澄ませることも必要です。
都市伝説ですか。猫のヒゲは高精度のレーダーらしいので、まんざら怪しい話とは言えません。人間よりも研ぎ澄まされたセンサーを持っている動物はたくさんいると思います。
バヌアツの法則はいかがでしょうか。
先週の震度3の時,ご近所のわんちゃんもすごく吠えていました。そういう指標もあるんですね。