5月プチ防災「災害への備え」

「災害に備えていますか?」と問いかけた場合、「何もしていません」という回答が残念ながら一番多いように感じています。
ついで、「非常持ち出し袋を用意しています」や「食料を備蓄しています」というものをよく聞きます。

非常持ち出し袋は避難する際、あるいは避難先でただちに必要なものであることに間違いありません。
万一災害が発生した場合、少なくとも数時間以内には食事が必要になってきます。

非常持ち出し袋も備蓄食料を用意しておくことも大変重要なことです。

しかし、もっと重要なことがあります。
それは災害が発生する瞬間に命を守ることです。

どんなにたくさんの備蓄食料、飲料水を備蓄していても、その瞬間に命を落としたのでは何の役にも立ちません。
だとすれば、たとえば家具の転倒防止を実施するであるとか、風水害を想定するのであれば、行政が指定した避難場所、あるいはより安全な場所への経路、タイミングなどを確認しておくことが重要です。

つきつめていけば、自分の生活圏で発生する災害を知っておくことが、真っ先にやるべきことです。

日本全国どこへ行っても、震度6強、震度7の地震が発生する可能性があります。
「広島では(被害が出るような大きな)地震は起きない」と言うかたが多くいらっしゃいます。
たしかに、ここ数十年だけをみれば、平成13年(2001)の芸予地震くらいしかありません。
しかし、南海トラフ地震を言うまでもなく、未知の活断層はまだまだあるでしょう。
もしかすると1万年周期で震度7の地震を引き起こす活断層もあり、その活動期が秒読み段階にきているかもしれません。

間もなく梅雨入り、出水期に入ります。
今一度、ハザードマップを確認しておいてください。

その次に、非常持ち出し袋や備蓄食料の点検・確認です。