”備えない防災”?!フェーズフリー商品のご紹介
みなさま、「フェーズフリー」と聞いたことはありますでしょうか?
フェーズフリーとは「身のまわりにあるモノやサービスを、日常時はもちろん、非常時にも役立てることができるという考え方」のことです。
これまで防災用品は、普段はしまっておいて、非常時のときだけ取り出して使うというイメージでした。しかし、単身アパートに住んでいて収納スペースが限られている場合や、備えても定期的な見直しが億劫な方など、防災に対して苦手意識を持つ方もいらっしゃいます。
そんな課題意識を持って開発されたのがフェーズフリー商品です。ふだんの生活で便利に活用できるだけでなく、もしもの際にも役立つ商品・サービス・アイデアを指します。”いざという時にも日常的にそばにあるもの”であることが重要視されるため、「職場で被災したけど、自分の防災グッズは全部自宅だ・・備えていたけど意味がない・・」といった事態に少しでも対応できるよう考えられています。
今回は、そんなフェーズフリー商品の一部をご紹介いたします。
まず一つ目が、「フェーズフリークリアファイル」です!
平常時にはクリアファイルとして使い、非常時には線に沿って切って組み立てるだけで、上記画像のように器などの入れ物として使用できます。
普段使いのクリアファイルの在庫で大人数の食器が確保でき、横型トレーはパンやおにぎりはもちろん、ラップやポリ袋をかぶせて使用することで汁物にも対応可能す。縦型はコップとして使用できます。カットした部分も箸置きとしたりかき混ぜる棒としても使用できます。繰り返し使え、使わない時は重ねてファイルに挟んでおけるので収納場所もとらず衛生的でゴミの量も軽減できます。
これらのメリットと、日常的に防災の啓発ができるという特徴を持つことから、企業のノベルティとして使用され始めています。
出所)https://peraichi.com/landing_pages/view/bousai0517/
次に紹介するのは、救命胴衣や給水タンクとして使用できるリュックです。
撥水、撥油に優れ、ヨゴレにくい上に速乾性があり、不使用時は、折りたたんでコンパクトにまとめられます。
ふだんは通勤・通学に使いつつ、水害時にはポンチョが取り出せ、貯水タンク・救命胴衣としても使えます。
出所)株式会社三和製作所「製品情報 命を守るリュックシリーズ」
https://www.sanwa303.co.jp/product/7761/
次に紹介するのは、フェーズフリー紙コップです。
この紙コップは「ml/cc」「合」「カップ」の目盛を内側から透かし見ることで計量が可能です。
停電やガス不通時は、哺乳瓶の消毒ができません。そんなときこの紙コップがあれば、避難所などで粉ミルクの計量ができ、消毒しないで授乳に活用することができます。
また、お米や水量を計ることができるため、炊き出し調理時にも活用できます。
出所)フェーズフリー認証「フェーズフリーデザイン事例集 紙コップ メジャーメント」
https://dcs.phasefree.net/design_case/003/
いかがでしたでしょうか?
防災士の私たちが、日頃から防災の一工夫が込められたグッズを持ち歩き、何気なく色々な人に防災を伝えていけたらいいなと思っています。
フェーズフリーのアイテムを持つだけでも大きな備えだと思います。大丈夫と油断して何も備えないのと比べたら備えの意識が高いです。ステキな投稿ありがとうございました。